静岡動物漢方鍼灸センター|静岡県葵区西草深町|動物病院

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飼い主様のご感想:腎臓病・膵炎のあった女の子のネコちゃんです

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撮影や掲載へのご理解ご協力をいただきました、飼い主様、患者様に深く感謝申し上げます。

説明

15歳の女の子のネコちゃんです。漢方生薬の内服と定期的な点滴治療にお見えになります。

慢性腎臓病があります。
2022年8月に膵炎を発症しました。
 

飼い主様のご感想


『年齢を重ねるにつれ、食べる量が減り、便の量も減り、寝ている時間が増えてきたなと感じていました。2022年9月はじめにとうとう食事をほとんど取らなくなり、法月先生に診ていただくことになりました。
血液検査の結果膵炎であるとのことでした。
西洋医学的には入院しての投薬治療が必要とのお話しでしたが、漢方治療では通院での治療が可能とのこと。慣れた自宅で過ごせるのなら、愛猫にとってもストレス少なく過ごせるだろうと思いました。
15歳と高齢猫ですし、このままこの子は弱って行ってしまうのだろうかと寂しい気持ちになりました。

そして、先生の漢方薬を服用し帰宅したところ、驚くことにその日のうちに食事をとりたがり、次の日、その次の日と食欲が回復していきました。
一週間した頃には、若かった頃のように目に力が宿り、よく遊び、よく食べ、しっかり排泄するようになったのです。
あまりの回復ぶりに、獣医の先生に対してまことに失礼ながら、これはまるで魔法のようだと思ってしまったほどです。

今は通院の間隔を開けて、服薬と点滴に通わせてもらっています。一度に結構な数の漢方薬を飲むのですが、あまり嫌がる素振りもありません。通院も、大好きというわけではないようですが、嫌がらずに受け入れているように感じます。
何でしょうね、本人的にも、「服薬するとなんだか調子が良くなるぞ」と感じているのかもしれないな、なんて思います。

また、先生に教えてもらった、マッサージもお気に入りの様子です。膝に乗って来ては「なでて、触って」とやってきます。かわいいです。

病気があるのは仕方ないですが、このままの調子が維持できて、この子が猫らしく元気に過ごしてくれたら嬉しく思います。』

 

漢方生薬内服の経緯

膵炎に対する治療
2022年8月の膵炎発症時には、
通院による漢方生薬(悪心止め漢方と膵炎用漢方)の内服と皮下点滴を行いました。
腎臓病に対する治療

慢性腎臓病で多尿となり、身体から水分が抜け、脱水していました。
中医学上は『腎陰虚』という状態でした。

*腎陰虚になると身体は水分不足になり、熱を持つようになります。
身体が熱くなり、落ち着かなくなり、精神的にもイライラすることもあります。

皮下点滴を行うと、その時は水分が体内に入りますが、すぐ尿として排泄されてしまいます。
皮下点滴治療とともに、身体に入れた点滴が体内に維持されるような漢方を使用します。
この漢方内服により身体の熱は取れ、落ち着きます。また、見た目としては、毛に潤いが出て、艶やかになります。
 

今後の治療方針


現在、
腎臓と消化器の機能を改善し、老廃物を体外へ排出する『デトックス』漢方生薬
消化器の働きを向上させる漢方生薬と
元気が出るような漢方生薬などを
組み合わせて内服していただいております。

飼い主様が、ご熱心にご通院いただき、ご本人も診察室で上手に漢方生薬を飲んでくださいます。
このようにお宅での内服が難しい場合は、通院での治療が可能です。

ご本人は、漢方生薬の内服で、毛艶も良く、とっても元気です。
治療前よりも目に生気が宿り、力強くなりました。
ずっとこの状態が継続できるようにお手伝いさせていただければと思います。

当院の治療はこちらをご覧ください。→消化器病の漢方治療 慢性腎臓病の漢方治療




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2023年12月28日 16:57
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