当院での考え方
慢性腎臓病に対する漢方生薬治療では、状態や経過に応じて、いくつかの視点から処方を組み立てていきます。主に以下のような考え方をもとに対応しています。
- 腎機能の状態に配慮した処方
- 尿中への蛋白漏出に配慮した処方
- 体質(陰虚・陽虚)に応じた処方
これらを組み合わせながら、その時点での状態に応じて調整を行っていきます。
中医学的な捉え方
西洋獣医学では慢性腎臓病として一括りにされますが、中医学では体質や状態により、
いくつかの側面から捉えます。
代表的なものとして、「腎陰虚」「腎陽虚」といった考え方があります。
陰虚と陽虚
- 陽虚:体を温める働きが低下し、冷えが見られる状態
- 陰虚:体内の水分バランスが乱れやすく、乾燥傾向が見られる状態
いずれも体質的な要素として捉えられ、治療方針を考えるうえでの一つの目安となります。
腎陰虚と慢性腎臓病の経過
腎陰虚の状態では、飲水量の変化や尿の状態の変化が、比較的早い段階から見られることがあります。経過の中で、尿比重の変化や血液検査での数値変化が確認され、
西洋獣医学的な診断へとつながる場合もあります。
当院では、こうした経過を踏まえながら、
- 体質に対する処方
- 尿の状態に対する処方
- 血液データに応じた処方
を段階的に組み合わせて対応していきます。
慢性腎臓病の西洋治療について
慢性腎臓病では、
- 食事療法
- 点滴治療
- 各種内服薬
などが行われることが一般的です。
当院での位置づけ
漢方生薬による治療は、
すべての症例に当てはまるものではありませんが、状態や経過によっては、
体質面へのアプローチも含めた選択肢の一つとなる場合があります。
まとめ
慢性腎臓病では、現在の状態だけでなく、体質や経過を踏まえた対応が重要になります。
当院では、個々の状態を確認しながら、その時点で適した方法をご提案しています。


