静岡動物漢方鍼灸センター|静岡県葵区西草深町|動物病院

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慢性腎臓病の漢方治療

慢性腎臓病に対する漢方生薬治療について

慢性腎臓病に対する漢方生薬治療は、

・血液検査での腎数値を下げるための漢方…デトックス漢方
・腎臓機能低下に伴い見られる尿蛋白の漏出を抑制する漢方…尿蛋白漏出抑制漢方

・陰虚に対する漢方治療…陰虚漢方

・陽虚に対する漢方治療…陽虚漢方
があります。



慢性腎臓病は
西洋獣医学では、一つの病気ですが、
中医学では
大きく二つに分けられます。
腎陽虚(ジンヨウキョ)と腎陰虚(ジンインキョ)です。

🌠陽虚と陰虚

どちらも体質です。

☀️陽虚…身体の体温調節機能低下が起こる。『身体を温められなくなり、冷えてくる。』

🌕陰虚…身体の水分代謝機能低下が起こる。『身体から水分が失われていきます。』



さて、ここでは、『腎臓病』の中でも
比較的若齢からでも見られ、長い経過をとる『腎陰虚』と西洋獣医学でいう『慢性腎臓病』の病気の進行や診断治療についてご説明させていただきます。


✨陰虚と腎臓病との関係…西洋治療と漢方生薬治療


診察で陰虚を診断(IRISステージ1か、それより前の段階)
(⇦ここで陰虚漢方内服すると、身体を正常な状態に戻すことができます。)

飼い主様がお気づきになる飲水量の増加

尿検査で最初は、尿比重に問題はない

経過観察

飲水量がやはり増加してくるので、再度尿検査

尿比重低下(うすい尿が出る。)
この辺りで、西洋での診断がなされます(IRISステージ2)
(⇦ここで尿蛋白漏出抑制漢方内服スタートです。この漢方を内服により尿が濃くなる患者様もいます。)

腹部エコー検査行ってみると腎臓の形態に異常が見られることもある

身体検査上、脱水がなければ、経過観察

その後の定期検査などで、腎臓の数値の上昇を確認

(⇦ここで腎臓の数値を下げるデトックス漢方内服スタートです。)

腎臓病食スタート

尿検査で尿中蛋白漏出が見つかると、尿蛋白漏出抑制剤投与開始

脱水の進行

点滴治療スタート

脱水の進行に伴い、点滴量増加

病気の進行に伴い、食欲の低下や嘔吐が出る

慢性腎臓病の進行

漢方治療は、
陰虚漢方
尿蛋白漏出抑制漢方
デトックス漢方


西洋治療は、
腎臓病食
点滴治療
血圧降下剤、尿蛋白漏出抑制剤投与
です。



病気が進行する前に、あるいは、進行した後も漢方生薬内服治療により、病態を改善できることがあります。


✳️陰虚を漢方生薬内服治療で、早く改善することで病気の発症防いだり遅らせることが可能です。

陰虚体質の患者様、その飼い主様が最初に気がつく見た目は、

体が熱い
興奮しやすい
落ち着きがない



などがあります。

上記の症状は、犬猫の腎臓病ステージングIRISクラス1より前に起こってきます。
西洋獣医学では、
『初期の慢性腎臓病では無症状のことがある』とよく言われますが、この時点ですでに見られることがあります。



⭐️まとめ
陰虚は体質で慢性腎臓病になる前に見られることが多いです。
体質を改善しない限り、病気は進行します。
慢性腎臓病の漢方生薬内服治療を行うと同時に、陰虚体質を漢方で治療することが重要です。

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