静岡動物漢方鍼灸センター|静岡県葵区西草深町|動物病院

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免疫介在性溶血性貧血のネコちゃんを漢方生薬で治療する。

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⭐️免疫介在性溶血性貧血のネコちゃんを漢方生薬で治療する。


当院の13歳になる雄猫のタラちゃんは、3年前に『免疫介在性性溶血性貧血』という病気でした。

免疫介在性溶血性貧血…自身の免疫細胞である白血球が、赤血球を破壊し貧血が起こる病気です。

💫治療経過

免疫の病気のため、最初に免疫抑制剤の治療を行いました。
初日はステロイド剤を投与し、経過を見ても血液検査で貧血の進行が止まらないため、シクロスポリンと言う免疫抑制剤を追加投与しました。

その数日後に免疫抑制剤の投与の影響と思われる腎臓の血液検査数値が上昇があり、腎臓機能が低いことが発覚しました。
腎臓の予備機能が低い動物に免疫抑制剤を投与し続ければ、腎臓病へと移行します。
また、免疫抑制剤の長期投与は肝臓にも影響を及ぼします。

このような場合、通常の治療は、手詰まりになります。

そのため、ここからは免疫抑制剤の投与を中止し、漢方生薬で治療しました。

貧血があるときに調べる血液検査項目の1つヘマトクリット値は、

病気の発症を確認したときは28%で、約1ヵ月で38%まで漢方生薬内服治療のみで改善しました。
 

📕解説

中医学での診断は、『血虚』という血液不足の状況でした。
また、『陰虚』という体質で、体内の水分代謝機能が低下したため、身体が熱く、飲水量が増加していました。
 

✨治療開始から現在までの様子

『白血球の数値を低下させ、赤血球の数値を上昇させる』漢方生薬を内服することにより、ヘマトクリット値は現在40%前後を維持しており、普段おうちの中を走り回って、とても元気です。
ずっと飲んでも何の問題もない漢方生薬で元気な日々を過ごしています。
2024年02月19日 15:46

アトピー性皮膚炎・脱毛のある10歳のシーズーの女の子です。

1.主な症状

比較的若い頃からアトピー性皮膚炎がある。 ・一般的な痒み止めの薬を使用するが、薬を止めることが出来ない状態で、いつも身体は熱く皮膚は赤く、痒い状態が続いていた。 ・治療をすすめるにあたって、腎臓の機能低下も診られた。

2.治療

・定期的な鍼灸治療と漢方生薬(湿熱症漢方と腎臓病用漢方)の内服。

当院の治療はこちらをご覧ください。→ 皮膚病の漢方治療 慢性腎臓病の漢方治療
3.飼い主様のご感想
  • それまで幾つかの既製品の動物用漢方サプリメントなんかも使用していましたが、 生薬の漢方薬に変えてからは約1か月位で身体の熱さはとれてきました。
  • 今までは週1回のシャンプーをしても皮膚のベタつきがでてきたのが、漢方生薬を内服してからは、1か月位経過しても、ベタつきは、ほぼ無くて、身体も熱くはなく、赤みも結構収まっている感じですね。
  • あと、耳の中の汚れ、臭いも落ち着いている感じがします。
  • 全身の毛が年齢とともに薄くなってきてたのが、生薬と鍼とかやってもらい始めてから、毛が濃くなって、増えてきた。色も濃くなった。
  • 他の人に「見た感じもすごい毛が生えたね」って言っていただいた。
2023年12月28日 16:52