飼い主様向け診察の脈診のご説明
診察時に脈に触れて診察する方法を『脈診』と言います。診察の中の一つの方法です。
当院では、診察時にご説明し、普段からお宅で脈をとっていただき、少しでも飼い主様に患者様のコンディションを把握していただけるようにお伝えしております。
脈で観察するポイントは以下の4点です。
1.巾→
a.広い
b.狭い
c.中間
2.上・中・下→
a.上…脈を触れたときにすぐに触れることができる皮膚表面で感じる脈
b.中…上と下の中間
c.下…脈を触れても指を押し付けないと感じることができない脈
3.力強さ
a.強い
b.強いと弱いの中間
c.弱い
4.速さ→
6秒間で10回
→ 1分間60秒で100回
→脈拍数は100回
(1分間の脈拍数は80-160回が正常ですが、動物により異なります。)
1〜3は、
コンディションが良いのは、aのとき
コンディションが悪い時は、cのとき
4は、正常回数を外れる回数、つまり速すぎても遅すぎても良くない。
*脈診は非常に奥深く、また、それだけで、病気の診断がつくわけではありません。
また、専門家の脈診は、もっとたくさんの種類がありますが、飼い主様がお宅でされる際には上記の4つのことに注視していただければ、十分です。
また、経験豊富な中医師の中でも、正確な脈診ができるのは、以下の通り
九割の脈を言い当てられる医師は上位5%の医師
七割の脈を言い当てられる医師は上位30%の医師
だそうです。