静岡動物漢方鍼灸センター|静岡県葵区西草深町|動物病院

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季節との関係④季節と病気の関係

春HP

春と「肝」の関係

中医学では、春は「肝」と関係の深い季節として考えられています。

中医学でいう「肝」は、西洋医学における肝臓という臓器だけを指すものではなく、身体のさまざまな働きと関係する概念として捉えられています。

また、中医学では、季節の変化と身体の状態は互いに関係していると考えます。

春の季節と身体の変化

春は、冬から気温や気圧などの環境が大きく変化していく季節です。

こうした季節の変わり目には、身体の状態にも変化が見られることがあります。

当院の日々の診療では、中高齢以降の柴犬で見られる前庭神経障害についても、立春を迎える時期を含め、季節の変化との関係を考慮することがあります。

これは、すべてのワンちゃんに当てはまるという意味ではありません。

当院では、現在現れている症状だけでなく、体質や年齢、これまでの経過、季節や気候の変化なども含めて身体の状態を確認しています。

夏HP

夏と「心」の関係

中医学では、夏は「心」と関係の深い季節として考えられています。

中医学でいう「心」は、西洋医学における心臓という臓器だけを指すものではなく、身体のさまざまな働きと関係する概念として捉えられています。

夏の暑さと身体

夏は気温や湿度が上昇し、身体にとっても負担の大きい季節です。

特に心臓病のあるワンちゃんでは、暑い時間帯の運動や散歩には十分な注意が必要です。

夏の日中は気温だけでなく、地面から受ける熱の影響も大きくなります。

そのため、暑い時期の散歩は日中を避け、早朝や夜など、できるだけ涼しい時間帯を選ぶことが大切です。

中医学から見た夏

中医学では、立夏を迎える頃から季節は夏へと移っていくと考えます。

また、一日の時間帯にも身体の働きとの関係があるという考え方があり、昼頃は「心」と関係の深い時間帯として捉えられています。

当院では、こうした中医学の考え方に加えて、実際の気温や湿度、年齢、体質、心臓の状態なども含めて身体全体を評価しています。

季節が変わってから現れた症状だけを見るのではなく、季節の変化と身体の状態との関係を考えることも大切にしています。

長夏HP

長夏と「脾」の関係

中医学では、「長夏(ちょうか)」は「脾」と関係の深い時期として考えられています。

中医学でいう「脾」は、西洋医学における脾臓という臓器そのものではなく、主に消化機能と関係する概念として捉えられています。

「湿」と消化器の関係

中医学では、湿気の多い時期には「湿」の影響を受けやすく、「脾」の働きにも影響を及ぼすと考えます。

そのため、湿度の高い時期には、食欲の変化や嘔吐、下痢など、消化器の状態にも注意が必要です。

日本の気候と当院での診療

中医学における季節の区分と、日本の実際の気候は必ずしも一致するものではありません。

日本の本州では、春から秋にかけて湿度の高い時期が長く続きます。

当院の日々の診療では、春分を迎える3月下旬頃から秋分を迎える9月下旬頃までの比較的長い期間に、湿気の影響を考慮することがあります。

これは中医学における一般的な季節区分そのものではなく、日本の気候と当院での診療経験を踏まえた臨床上の捉え方です。

当院では、消化器症状だけを見るのではなく、その時期の気温や湿度、体質、全身状態、これまでの経過なども含めて総合的に評価しています。

秋HP

秋と「肺」の関係

中医学では、秋は「肺」と関係の深い季節として考えられています。

秋は空気が乾燥する季節です。

乾燥は目に見えるものではありませんが、空気だけでなく、身体の状態にも影響を及ぼす要因の一つとして中医学では「燥(そう)」と呼ばれています。

「燥」と肺の関係

中医学では、「肺」は乾燥の影響を受けやすいと考えられています。

秋になり空気が乾燥すると、喉や呼吸器などにも乾燥による変化が見られることがあります。

薬膳では、秋に旬を迎える梨も、この時期の身体を整えるために用いられる食材の一つとして考えられています。

このように中医学では、季節や気候の変化と身体の状態を関連づけて考えます。

「肺」と「大腸」の関係

中医学では、「肺」と「大腸」は互いに関係の深いものとして捉えられています。

そのため、肺だけを単独で見るのではなく、消化管の状態なども含めて身体全体を確認することがあります。

実際の診療では、便秘についてご相談をいただくこともあります。

特にネコちゃんでは、排便の回数や便の状態の変化に飼い主様が気づきにくい場合もあるため、日頃から排便の状態を確認しておくことが大切です。

当院では、現在現れている症状だけでなく、季節や体質、全身状態なども含めて総合的に評価しています。

経絡(けいらく)
中医学において、身体の各部をつなぎ、気や血が巡る経路として考えられているものです。経穴(ツボ)は、その経路上にあると考えられています。

冬HP

冬と「腎」の関係

中医学では、冬は「腎」と関係の深い季節として考えられています。

立冬を過ぎ、寒さが増してくる時期になると、高齢のワンちゃんの飼い主様から、

  • 「急に立てなくなった」

  • 「後ろ足がふらつく」

  • 「下半身が冷たい」

  • 「朝、なかなか起きてこなくなった」

  • 「尿が出づらい」

などのご相談をいただくことがあります。

中医学では、このような変化について、年齢や体質、身体の冷えなどとともに、「腎」という視点から身体の状態を考えることがあります。

中医学でいう「腎」

中医学における「腎」は、西洋獣医学における腎臓という臓器だけを意味するものではありません。

加齢や身体の冷え、水分代謝など、さまざまな身体の働きと関係する概念として捉えられています。

そのため当院では、現在現れている一つの症状だけを見るのではなく、年齢や体質、季節、身体全体の状態などを含めて総合的に評価しています。

冬・黒・腎の関係

中医学では、五行の考え方において「腎」は冬と関係し、その色は「黒」とされています。

また、腎臓の形は豆に似ていると表現されることがあります。

日本のお正月に食べるおせち料理には「黒豆」があります。

冬という季節
腎と関係する「黒」
腎臓を連想させる「豆」

という組み合わせは、中医学の考え方と重ねて見ると、とても興味深いものです。

このように、季節や食べ物と身体との関係を考えることも、中医学を身近に理解する一つのきっかけになります。

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