『一陽気』の話…身体の冷えに関して:生姜🫚と大根をいつ食べるべきか。
📕『一陽気』の話…身体の冷えに関して:生姜🫚と大根をいつ食べるべきか。自然界にも私たち個々の動物の身体の中にも『陽気』というものがあります。
この『陽気』は、温かいものです。
⭐️自然界では、
陽気は、
冬⛄️の間、地面の下、地中に存在します。
地下の井戸水は、温かい陽気が、そばにあるために、冬の間は温かく感じます。
春☘️になると、陽気は、地面に向かって上昇してきます。
これに対して
植物の芽が芽吹き、
虫や動物は冬眠から目覚めます。
夏☀️になると陽気は天に向かいます。
陽気から離れた地下の井戸水は、夏場冷たく感じます。
秋🍂になると、陽気は再び地中に向かい、降りてきます。
この陽気の影響で、稲穂は、実を結び、こうべを垂れて、収穫の時期を迎えます。
そして冬⛄️が来ます。
⭐️動物の身体は、外側から内側(表面から深部)に向かい、
皮膚
皮下組織
筋肉
骨
と構成されています。
動物の身体の中での陽気の動きは、以下のとおりです。
冬⛄️は、自然界の地中に相当する、身体の一番深いところ、骨の髄、骨髄にあります。
この時、
陽気が体内にあるため、
身体の
中は、『陽』…温かく
外、皮膚表面は、『陰』…冷たい
状態です。
春☘️になり、その後、夏☀️になるに連れて、
陽気は骨髄から皮膚表面に向かっていきます。
夏☀️は、陽気は、皮膚表面にあるため、
身体の
中は『陰』…冷えていて
外、皮膚表面は、『陽』…温かい
状態です。
💫まとめ
動物の身体は、
冬…体内は温かく皮膚表面は、冷たい。
夏…体内は冷たく皮膚表面は、温かい。
📕消化管に対する生姜🫚と大根の使い分け
生姜は、消化管を温める食材
大根は、消化管を冷やす食材
冬は体内は温かい
→消化管も温かい
→大根で適度に消化管が温まりすぎないようにする。
夏☀️は体内は冷たい
→消化管も冷えている
→消化管が冷えた状態で、揚げ物などを食べると下痢をする
→夏場には、下痢や食中毒が多い。
→生姜で適度に消化管を温める。
⭐️中医学の漢方や薬膳の基本は『何事も中庸』です。
このことから消化器に関しては、
一年では、夏に生姜、冬に大根
一日では、朝に生姜、夜に大根
の法則で養生します。
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