僧帽弁閉鎖不全症に対する漢方生薬内服治療
肺水腫や胸水があり、利尿剤を使いたいが腎臓が悪く使えないとお困りの飼い主様、ご相談ください。当院の心臓病に対する漢方生薬治療は、腎臓に負担を掛けずに行うことができます。
僧帽弁閉鎖不全症に対する漢方生薬内服治療
当院の漢方治療…大きく分けてスリーステップあります。
1.循環改善漢方
2.心房内貯留血液除去漢方
3.肺水腫・胸水除去漢方
これら1,2,3の漢方生薬を順番に内服することにより良いコンディションを保つことができます。
順番にご説明いたします。
1.循環改善漢方
心臓病に起因する咳を止める
→西洋薬で止められない咳が止まり、全身の血液循環が改善されるため、患者様が、とても元気になります。
現在、この漢方生薬を内服している患者様の飼い主様が皆様
『内服して数日して咳が減り、内服し続けると咳をしなくなる』
とおっしゃいます。
2.心房内貯留血液除去漢方
それでも時間の経過とともに、心臓病が進行し、左心房内への血液貯留
→1の漢方薬に、これを改善する漢方薬を処方
→心臓機能改善
3.肺水腫・胸水除去漢方
さらに時間が経過し胸腔内液体貯留が起こる
→2の漢方薬に胸腔内液体を除去する漢方薬を加える。
→ 腎臓機能を悪化させることなく、胸腔内液体消失
✨心臓病がある場合、同時に腎臓が悪くなることがありますが、腎臓病に対しても、腎臓や消化器の機能改善し、血液中の老廃物を体外に排出する「デトックス」漢方を使用することにより、血液検査上の数値を改善し、漢方生薬内服により心臓と腎臓の両方を良好な状態に保つことが多くの患者様でできています。
⭐️僧帽弁閉鎖不全症の一般的な内服治療経過
この病気に関して通常の錠剤の内服薬のお薬で治療していても時間の経過とともに、進行すると、胸水貯留や、肺水腫などの現象が起きてきます。
それに伴って咳が増えてきます。
心臓病の進行
↓
胸腔内液体貯留(肺水腫・胸水)
↓
呼吸状態悪化(咳が出るなど)
↓
利尿剤投与
↓
胸腔内液体除去
↓
咳は減るが、利尿剤投与により徐々に腎臓機能悪化、血液検査で腎数値上昇
↓
利尿剤減薬で腎数値低下するが、
↓
再度胸腔内液体貯留
↓
上記治療の繰り返し
↓
心臓、腎臓機能が低下
↓
治療の限界
漢方生薬内服治療では、経験上、この経過を取らず、ずっとコンディションよく過ごすことができます。