鼻水で肺を診る
― 中医学における「開竅(かいきょう)」について
中医学には、身体の臓腑と目・舌・口・鼻・耳などの感覚器官には関係があるという考え方があります。
これを「開竅(かいきょう)」という考え方で捉えます。
「肺は鼻に開竅する」
例えば、犬に
・くしゃみ
・鼻水
・鼻の状態の変化
などが見られた場合、呼吸器の状態を確認する一つの手がかりとなります。
中医学では、このような鼻に現れる変化と「肺」との関係を、
「肺は鼻に開竅する」と表現します。
臓腑と身体に現れる変化
中医学では、主に次のような関係として捉えます。
・肝 → 目
・心 → 舌
・脾(消化器)→ 口
・肺 → 鼻
・腎 → 耳・二陰(尿道口・肛門)
身体の内部の状態が、それぞれと関係する部位の変化として現れることがあると考えます。
一つの変化だけで判断しない。
例えば鼻水が見られたからといって、それだけで身体の状態を判断するものではありません。
同じような鼻水やくしゃみであっても、その背景にある身体の状態は一人ひとり異なります。
当院での考え方
当院では、鼻・目・舌・口・耳などに現れる変化も、身体の状態を確認するための
一つの手がかりとして捉えています。
現在現れている症状だけではなく、
・体質
・年齢
・身体全体の状態
・季節や気候の変化
などもあわせて確認します。
複数の情報からその時点の身体全体の状態を捉え、一人ひとりの状態に応じた漢方生薬治療を行っています。
まとめ
中医学における「開竅」は、身体の内部と、外から確認できる身体の変化との関係を捉える考え方の一つです。
鼻水を見ることも、鼻だけを見るためではなく、身体全体の状態を確認するための一つの手がかりとなります。


