漢方薬が効く理由②漢方で治るかどうかの判断…中医学における病気の治癒の説明
漢方薬が効く理由②漢方で治るかどうかの判断…中医学における病気の治癒の説明📕このご説明は、当院の2時間のオンラインのご説明を聞いていただくとよりわかりやすいものとなります。
漢方をはじめとする中医学における病気の治癒に関して、重要なことの1つに
「先天(センテン)の精」と
「後天(コウテン)の精」と
いうものがあります。
先天の精は、生まれた時に親から受け継いだもので腎に蓄えられて、成長・発育の源になります。また、これにより一人ひとりの寿命は、決まっていると考えられています。
後天の精は、消化器の働きによって飲食物から後天的に得られ、水穀の精微(スイコクノセイビ)とも呼ばれます。 後天の精の一部は気血に変化して、全身の組織に行き渡ります。
先天の精は、個人差があります。 また、加齢により消化器機能が低下すると後天の精の産生量も減少します。 どちらも若い頃に比べて不足してきた場合、全身に気血が供給されず、身体は、弱っていきます。
正しい診断と処方が前提として、漢方が効く効かないの判断は、上述の事に基づいた『患者様の身体に治す力があるかどうか』です。
📘慢性腎臓病を例にとってご説明いたします。
当然ですが、物事には、原因と結果があります。
尿比重が低下して多尿となる慢性腎臓病を例にとってご説明をすると 『陰虚という体質になる』ことが原因で、これにより多尿となります。 その後、結果として慢性腎臓病となります。
理想的な漢方治療のタイミングは、 『慢性腎臓病になり、通常の治療を行ったが、改善しないから漢方治療を始める』 のではなく、 結果としての慢性腎臓病の原因となる『陰虚体質になってきたとき』に治療することが理想です。
陰虚体質になることは、慢性腎臓病と診断される少なくとも数年前に起きている現象です。
しかし、現実的には、そのタイミングで診察治療が始める事はありません。
『陰虚体質で、身体に様々な変化が起きてきて、結果として慢性腎臓病になり、通常を治療を行ったが、改善が見られないため、漢方で治療してみようか』 という状況は、上述の先天の精が不足してきている状況で、加齢に伴い消化器機能の低下し後天の精も産生されづらい状況になってきています。
ここから治療をスタートして上手くいくかどうかの判断です。
しかし、当院の2時間のオンラインでのご説明を終えた後、対面診察を行い、正しい診断に基づく治療を行えた場合、大きく改善をできることもあります。
この判断基準の1つの目安は
・年齢
・慢性疾患の発症からの期間(これは飼い主様からご覧になった発症ではなく、検査結果に基づく身体の異常を見つけてからどのぐらいの期間かということです。)
当院の漢方生薬治療は、こちらがおすすめする内服がしっかりとなされた場合、開始2週間で飼い主様が何らかの変化をお感じになられます。
この経過で改善が見込めれば、飼い主様のモチベーションが上がり、自然と治療は継続となり、患者様は改善に向かっていきます。


