治療原則⑥ 上熱下寒と頭寒足熱
中医学には、「上熱下寒(じょうねつげかん)」と「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」という考え方があります。
上熱下寒
身体の上部には熱があり、下部には冷えが見られる状態。
頭寒足熱
身体の上部には過剰な熱がなく、下部は冷えすぎていない状態を、身体のバランスを考えるうえでの一つの目安とする考え方。
中医学では、身体全体を単純に「熱い」「冷たい」と捉えるだけではなく、身体の上部と下部で異なる状態が同時に見られることがあると考えます。
例えば、身体の上部には熱の傾向が見られる一方で、下部には冷えが見られることがあります。
このような状態を「上熱下寒」として捉えることがあります。
身体の状態を全体から見る
表面に現れている一つの症状だけでは、身体全体の状態を判断できないことがあります。
そのため当院では、
どこに熱があるのか
どこに冷えがあるのか
身体全体のバランスはどのような状態なのか
という視点も含めて評価しています。
同じ症状であっても、その背景にある身体の状態はそれぞれ異なります。
「上熱下寒」や「頭寒足熱」は、こうした身体全体の状態を考えるうえで、大切な考え方の一つです。
視点を変えることで見えてくるもの
西洋獣医学的な診察や検査に加えて、中医学では体質や冷え・熱、季節による身体の変化など、異なる視点から身体の状態を捉えていきます。
当院では、こうした複数の情報を踏まえながら、お一人おひとりの状態を総合的に評価しています。


